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40代で「職務経歴書に書くことがない」と感じたときに、何を書けばいいのか

職務経歴書を開いたまま、1行も進まない。40代で転職を考えたとき、多くの人がここで止まります。

この記事は「こう書けば通ります」という話ではありません。なぜ書けないのかから始めます。書けない理由が分かると、書くものが見つかるからです。

「書くことがない」のは、あなたの経歴が薄いからではありません

20年働いてきて、書くことがないはずがありません。それでも手が止まるのは、書こうとしているものが間違っているからです。

多くの人は、こう書き始めます。

  • 2018年〜2024年 営業部 部長
  • 部下15名のマネジメント
  • 予算管理、進捗管理、人材育成

これは名刺の裏に書く情報であって、職務経歴書ではありません。そして、ここまで書くと本当に書くことがなくなります。

40代ほど手が止まる、2つの理由

面接の場面のイラスト

1. 役職名から書き始めようとしている

役職は結果であって、経歴ではありません。「部長を6年やりました」と書いても、読む側には何も伝わりません。部長の仕事は会社によって違うからです。

ある会社の部長は数字を持っています。別の会社の部長は調整役です。同じ肩書きでも中身が違うので、肩書きだけでは判断できないのです。

2. 当たり前にやってきたことが、見えなくなっている

毎日やっていることは、価値があるものだと気づきにくくなります。「他の人でもできる」と思っているうちに、書く候補から外れていきます。

私自身、4回転職しています。それでも職務経歴書を書き直したとき、やってきたことの半分は言葉にできていませんでした。何をしてきたかは覚えているのに、それをどう書けばいいのか分からない。書けなかったのは経験がないからではなく、経験を言葉にする訓練をしてこなかったからでした。

採用する側は、職務経歴書のどこを見ているか

私は管理職として、応募書類を見る側にもいました。そこで分かったことがあります。

落とす理由は、能力ではありません

書類で落ちるとき、能力が足りないから落ちることは、実はそれほど多くありません。多いのは「この人が入ったあと、どこで働いてもらうか想像できない」というケースです。

経歴は立派なのに、うちのどのポジションに当てはまるか分からない。そうなると、判断を保留する理由がないので落とします。落ちた側は能力を疑いますが、実際は置き場所の問題です。

だから「何ができるか」より「何をしたか」

読む側が知りたいのは、その人が来たら何が変わるかです。そこを想像させるには、能力の説明ではなく、実際に起きたことを書くしかありません。

書けないときに埋める、3つの問い

職務経歴書を手に前へ進もうとしている会社員のイラスト

手が止まったら、この3つを自分に聞いてください。役職名を書くのをやめて、ここから書き始めます。

① 何を決めたか

20年働いていれば、必ず決めた場面があります。どの案件を受けてどれを断ったか。誰を昇格させたか。撤退をいつ判断したか。

決めた回数は、そのまま責任の重さです。逆に、判断を全部上に渡していたなら、それは書けません。書けないこと自体が、いまの立ち位置を教えてくれます。

② 何人を、どこからどこへ動かしたか

「マネジメント経験あり」では伝わりません。15人を、離職率20%の状態から5%まで持っていった。これなら伝わります。

人数、期間、変化の前後。この3つが入ると、読む側は場面を想像できます。

③ 自分がいなければ起きなかったこと

いちばん強いのはこれです。あなたが動いたから始まったこと、あなたが止めたから止まったこと。

小さくて構いません。「毎週3時間かかっていた集計をやめさせた」でも十分です。誰かが引き継いだだけの仕事より、自分が起点になったことのほうが価値が伝わります。

それでも埋まらないときは

3つの問いに答えても埋まらないなら、それは書くことがないのではなく、思い出せていないだけです。

おすすめは、直近5年の手帳やメールを遡ることです。当時の予定表を見ると、忘れていた案件が出てきます。記憶ではなく記録から拾うほうが確実です。

それから、1回で完成させようとしないこと。私も一度で書けたことはありません。書いて、数日置いて、読み返して直す。3回くらい繰り返すと、自分でも納得できるものになります。

書き上げたら、一度だけ試してほしいこと

職務経歴書ができたら、それが外でどう評価されるかを確かめてみてください。転職するかどうかは、そのあとで決めれば十分です。

確かめる方法はシンプルです。スカウト型のサービスに登録して、反応が来るかどうかを見る。応募も面接もしません。登録して、待つだけです。

提示額のついたスカウトが届けば、それが今のあなたの相場です。来なければ、書類にまだ足りない部分があるということが分かります。どちらでも、判断材料になります。

ビズリーチ

企業やヘッドハンターから直接スカウトが届くサービスです。自分から応募しに行く形ではないので、書いた職務経歴書がそのまま試されるのが利点です。登録は無料です。

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反応がなければ、また書き直せばいいだけです。転職しなくても、書き直すたびに自分の輪郭ははっきりしていきます。

まとめ

「職務経歴書に書くことがない」と感じるのは、経歴が薄いからではありません。役職名から書こうとしているからです。

  • 役職は結果であって、経歴ではない
  • 採用側が見ているのは「何ができるか」より「何をしたか」
  • 何を決めたか / 何人をどこへ動かしたか / 自分がいなければ起きなかったこと、この3つから書く
  • 1回で完成させようとしない
  • 書けたら、外の評価を確かめてみる

20年ぶんの経験は、必ずあります。言葉になっていないだけです。

よくある質問

職務経歴書は何枚が適切ですか?

A4で2枚が目安です。3枚を超えると読まれにくくなります。書くことがないと感じている段階では枚数を気にせず、まず書き出してから削るほうがうまくいきます。

managementの経験がない場合はどう書けばいいですか?

管理職経験がなくても、3つの問いは同じように使えます。とくに「自分がいなければ起きなかったこと」は役職と関係なく書けます。

転職する気がなくても職務経歴書を書く意味はありますか?

あります。書く作業そのものが、自分のやってきたことの棚卸しになります。実際に書いてみると、社内での立ち位置も客観的に見えてきます。

ブランクや転職回数が多いことは不利になりますか?

回数そのものより、それぞれで何をしたかが説明できるかのほうが重要です。説明できれば、回数は経験の幅として読まれます。

40代・50代の方へ

自分がいまどの段階にいるのか、先に整理しておくと、職務経歴書も書きやすくなります。

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